組織を進化させる為の二者選択 ②

人事

あなたの会社が目指すのは「進化」それとも「成長」?(その2)

~進化の為にはDNA(社員)の変化を~

3年前と変わらなければ危険信号

3年前と今とを比較し、ビジネスモデルや商品・サービスに変化が無ければ危険信号。会社が進化していない証拠です。進化がなければ成長もありません。なかには業界自体が変化していない場合もあります。その場合は業界自体が他業界からの侵攻を受けることに。また、下請け的な事業をしていれば上流の会社の変化によって自社も変わる場合もありますが、受け身の変化ではなく自社(経営者)起点での変化でなければ進化とは言えません。なぜならライバルも同じように進化しているからです。

「人」の進化が企業を成長させる

進化できない理由は「人」、あるいは「人によって作られた企業風土」にあります。生物において進化の源は遺伝子。会社の遺伝子とは「社員」のこと。人「経営者と社員」の進化なくして企業の成長はありません。「人」の進化が止まっている会社かどうかは若い社員が辞めていくこと、あるいは優秀な社員が入って来ないことでわかります。人の進化とは「危機感を持って0ベースで会社の事業を再構築しよう」とする意識と行動の先にあります。そして、そのような人財の前には必ず変化を阻害するボトルネックが立ちはだかるのです。

 ボトルネックは誰だ

そのようなボトルネックは古参の幹部社員である場合がほとんど。既存の成功体験や法則・ルールに囚われた人が増えれば企業は進化せず、成長することもできません。しかし、ボトルネックとなっている人は自分がボトルネックであることを自覚してはいないもの。なぜなら、会社のことを想い、部下のことを想ってアドバイスしている場合が多いからです。そして、ボトルネックのラスボスは経営者。経営者自身も会社の進化と成長を誰よりも考えている自分がまさか最大の障害となっているとは夢にも思っていないでしょう。当然、社員はそれをわかっていながら経営者に伝えるようなことはしません。では、どうやって自社のボトルネックを知ることができるでしょうか。次号で紹介します。