“ビジネスモデル”という概念は日本では10年余前から意識され出した、割合と新しい概念です。
ビジネスモデルとは、事業として何を行い、ターゲットは誰で、どのようにして利益を上げるのかという「儲け」を生み出すためのシステムのことで一言で表現すると「儲けるための仕組み」と言いかえることができます。
よく間違えている人がいるのですが「儲ける」であって「儲かる」ではありません。たった一字の違いですが「儲かる」は受動的なもので、もっと挑戦的でチャレンジする仕組みですから、どうやって「儲ける」かが正解です。
次に「成長が約束されるビジネスモデル」とはどういうものか考えてみましょう。そのためには、次の3つの条件が満たされる必要があります。
1.継続性がある
2.特異性・差別化が明確である
3.参入障壁が高い
したがって、基本的には、顧客からの“リピート的”に注文があるということが大きな要素となります。
典型的な事例として“ジレットモデル”があります。
髭剃りのジレットですね。髭剃りの柄は割合安い価格で買えますが、消耗品である替刃はそのメーカのものでなければ使えませんし、価格的に案外高い価格に設定されています。
ここに、“儲けるための仕組”ができていることになります。
それでは、その見当をどのあたりに想定すればよいでしょうか?
おおよその概念としては1人または1社から、最初にその商品またはサービスを購入したときの価格の10倍がこの先10年間でリピートされる見通しが立つビジネスの仕組みですと、ビジネスモデルとして成功する分岐点と考えてよいでしょう。
たとえば、最初の購入金額が1万円の商品だとすると、10年間でその10倍つまり10万円のリピートがされる見込みがある、ということです。
このようなことを、頭に入れてより顧客ニーズに合った自社のビジネスモデルに変革していきましょう。